JSAMC日本小動物医療センター

検査科

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一般的な血液検査の説明です。
より細かい検査結果の説明については担当医にご確認下さい。

CBC(全血球検査)

RBC 赤血球数 貧血など赤血球に関する検査項目です。貧血に陥るとこれらの数値が減少し、脱水などが原因で血液が濃縮すると上昇します。
PCV ヘマトクリット
Hb ヘモグロビン
MCV 平均赤血球容積 1個の赤血球の平均容積を示します。
MCH 平均赤血球血色素量 1個の赤血球内の平均ヘモグロビン含量を示します。
MCHC 平均赤血球血色素濃度 赤血球1個当たりに含まれるヘモグロビン量の平均値を意味します。
RETIC 網赤血球数 成熟する前の若い赤血球を示します。
WBC 白血球数 免疫をつかさどる白血球の総数を示します。抗癌剤投与後一過性に減少することがあります。
Band-N 桿状核好中球 激しい炎症で上昇します。
Seg-N 分葉核好中球 多くの炎症で上昇します。抗癌剤投与後一過性に減少することがあります。
Lym リンパ球 ストレスや病気で減少しますが、慢性炎症や一部の白血病では上昇することがあります。
Mon 単球 慢性炎症で上昇します。
Eos 好酸球 アレルギー疾患や寄生虫感染などで上昇することがあります。
Bas 好塩基球 アレルギー疾患などで上昇することがあります。
A-Lym 異型リンパ球 形態に異常を認めたリンパ球。ウイルス感染、薬物アレルギー、自己免疫疾患などで出現します。
nRBC 有核赤血球 成熟する前の若い赤血球を示します。
TP 血漿総蛋白濃度 血液中の蛋白量を示す検査項目です。
Plat 血小板数 血液凝固に重要な働きを担う血小板の数を示します。

血液生化学検査

TP 総蛋白 血液中の蛋白量を示す検査です。
Alb アルブミン 肝臓で作られる蛋白です。血液の浸透圧などに関与しています。
ALT / GPT アラニントランス
フェラーゼ
肝臓に問題が生じると上昇します。
AST / GOT アスパラギン酸
アミノトランスフェラーゼ
肝臓または筋肉の障害で上昇します。
ALP アルカリフォスファターゼ ストレスや肝臓病、副腎の病気、あるいはステロイド剤の投薬中に上昇します。
GGT γグルタミントランス
ペプチターゼ
主に胆管障害で上昇します。
T.Bil 総ビリルビン 肝機能に問題が生じると上昇します。黄疸の原因物質です。
TG 中性脂肪 肝臓や膵臓、脂肪代謝に異常が生じると上昇します。
Chol 総コレステロール 肥満や肝臓病、ホルモン異常などで上昇します。
NH3 アンモニア 肝機能に問題が生じると上昇します。腎機能障害時にも上昇することもあります。
Glu 血糖値 糖尿病やストレス(来院の興奮も含む)で上昇します。
AMYL アミラーゼ 膵臓、肝臓、腸、腎臓の機能に問題が生じると上昇します。
Lip リパーゼ 膵臓、腎臓の機能に問題が生じると上昇します。
BUN 尿素窒素 腎機能に問題が生じると上昇します。食後一過性に上昇することもあります。
Cre クレアチニン 腎臓のろ過率を間接的に表します。腎機能に問題が生じると上昇します。
P リン 腎機能に問題が生じると上昇します。
CPK クレアチン・フォスホ
キナーゼ
筋肉の障害で上昇します。
Ca カルシウム ホルモン異常や悪性腫瘍で上昇することがあります。
Ca2+ イオン化カルシウム
Na ナトリウム 生命維持に大切な電解質のバランスを示します。脱水、嘔吐、下痢などで変化することがあります。点滴治療の計画に必要な検査項目です。
K カリウム
Cl クロール
LDH 乳酸脱水素酵素 組織傷害を受けて細胞が壊れると上昇します。
T4 サイロキシン 体のエネルギー代謝を調節するホルモンです。
CRP C反応性蛋白 感染症などの急性炎症で上昇します。

血液凝固検査

APTT 部分トロンボプラスチン時間 血液凝固の異常の有無を総合的に判定する検査項目です。
PT プロトロンビン時間
Fib フィブリノーゲン
FDP フィブリン分解産物
ATV アンチトロンビンV

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