ホームドクターの皆様へ
日頃より日本小動物がんセンターに大切な患者様をご紹介いただき、誠にありがとうございます。昨今、がんセンターの初診受付までの期間が2～３週間を要しており、皆様には大変ご迷惑をおかけしております。申し訳ございません。これほど長い待ち時間では、当初治せる見込みがあったがんも治せなくなってしまう可能性が出てまいります。また、不安な気持ちのまま順番待ちをしているご家族の心情を考えると、「動物とご家族に寄り添う」というセンターの基本方針に沿っているとは、とても言えません。
そこで、がんセンターでは少しでも初診予約の混雑を緩和させるため、初診時の診療システムを抜本的に変更することに致しました。これまでは初診日に実施していた精密検査を、初診日とは別日に設けるという試みです。遠方から来られる方々への配慮から、これまでは初診時に精密検査を行うように努めて参りました。一方、初診時にお話しのみで帰られるご家族も一定数おられ、その場合は初診患者のために確保していた午後の検査枠が空いてしまうことが度々ありました。我々としては、そのような時間をできるだけ他の患者の初診枠としてのご提供したく、人の病院と同様、初診日と検査日を分けることにした次第です。
今回の変更に伴い、当センターへの来院回数が増えてしまう可能性を大変心苦しく思っております。一方、できるだけ早く、そして一人でも多くの初診患者を受け入れるための対策であることをホームドクターの先生方にもどうかご理解いただけましたら幸いです。皆様のご理解とご協力を賜りますよう、今後もどうぞよろしくお願い致します。
日本小動物がんセンター センター長 小林哲也
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