JSAMC日本小動物医療センター

Clinical Pathology Conference(CPC)

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2018年度 第3回目 Clinical Pathology Conference(CPC)

日時

6月9日(土)20時〜

場所

日本小動物医療センター セミナールーム

1.
膀胱全摘症例から移行上皮癌と前立腺癌を再考する(がんセンター 原田慶)
  • 当センターで泌尿器系悪性腫瘍に対して膀胱全摘出術症例が20例超。
  • 今後の治療法の是非を検討するために、当センターでの治療成績を集計。
  • 膀胱全摘の第一人者である廉澤先生とともに、移行上皮癌と前立腺癌の臨床・病理をそれぞれ振り返って検討したい。
2.
最近増えてきたかも?猫の膀胱移行上皮癌の1例(がんセンター 中野優子)
  • 14歳、去勢雄、雑種猫
  • 腫瘤を形成しないが、膀胱壁の肥厚と硬化を示す移行上皮癌。
  • 潰瘍部から出血し、重度の貧血と膀胱内血餅による尿閉を引き起こすため練馬の夜間救急と当センターで2度オペを実施。腹腔内播種あり。
  • 犬と猫の移行上皮癌の病理組織像の相違、雄猫の膀胱全摘術の可否など議論したい。
3.
猫の非腫瘍性下顎骨腫瘤(腫脹?)の2例(総合診療科 難波直)
    症例1
  • 雑種猫、16歳齢、避妊雌
  • 一ヶ月ほどの経過で右下顎部の腫脹が進行
  • 総合診療科にてCT検査、下顎骨での骨破壊/増生を認めたため針生検とパンチ生検を実施
  • 組織生検では腫瘍の証拠なし・・だが除外もできない
  • 腫瘍科にて再度針生検するも炎症の所見のみ、その後1か月程度の内科的治療で治癒?
    症例2
  • 雑種猫、16歳齢(初診時)、避妊雌
  • 口の痛みに対してHDにて抜歯処置を行うも下顎骨に難治性化膿性炎症が持続
  • がんセンターにて下顎骨の組織生検を実施し、下顎骨全体の慢性骨髄炎と診断
  • その後下顎全切除を実施し長期生存
  • 臨床的には癌が疑わしい症例で、腫瘍と非腫瘍を見極めるポイントや正しい組織生検の方法は?
    画像での共通点があるか、どのように生検するのが適切か。

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