JSAMC日本小動物医療センター

INTERVIEW –動物看護師-

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消化器センター 箱田

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箱田さんが動物看護師になろうと思ったのはなぜですか?
実家で犬を飼っていて動物に興味を持ったことがきっかけですね。動物たちが人間に与える影響は多く、人間の心の励みや癒しになることを教わりました。そこで人間として動物に恩返しがしたいと思い、病気の動物たちに寄り添うことのできる動物看護師になろうと思いました。

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数ある動物病院のなかで日本小動物医療センターに就職した理由は?
就職活動中、いくつか一次診療の病院に実習に行きましたが、二次診療の病院も見てみようと思い、実習に来たのが当センターでした。二次診療である当センターは診療科も各専門分野に分かれており、多方面から専門的に診断、治療ができます。また、受付や検査科、動物看護師と専任のスタッフに分業されていて、動物看護師はより動物看護に特化した働き方ができる病院だと感じました。そして、先輩の動物看護師たちの「来たときよりいい状態にして帰してあげたい」という気持ちに感銘を受けたので就職を決めました。

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入職されてからは消化器科の動物看護師として働いていらっしゃるんですね。
入って2か月目からずっと消化器科です。入院管理・診察・各種検査の補助の他、内視鏡検査を行うことが多いため、その補助や内視鏡で採材した病理検体の処理を行ったりしています。消化器科を受診する動物は内科治療が主体となることが多く、入院管理では多くの処方されるお薬を理解して適切に投薬します。また、適切な栄養管理をすることも重要になってきます。その際、患者動物の些細な変化も見逃さないようにし、それぞれの性格や疾患にあった丁寧な看護を心がけています。退院する際にはご家族にご自宅での食事管理や、栄養チューブの使い方、薬の投与方法の説明も動物看護師が行います。人の医療で言えば看護師、薬剤師、栄養士をすべて兼ねた役割を担っているとも言えます。消化器科では外来と入院の担当看護師をわけず、しっかりとコミュニケーションをとりながら、動物看護師7人でローテーションし、獣医師と力を合わせて仕事をしています。

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どのような症状の動物が多いんでしょうか?
消化器科を受診する動物は、下痢、嘔吐、吐出、食欲不振などの消化器徴候がみられ、原因がわからないことや重篤な状態で来院されることが多いです。病気の影響で食欲不振が続き、栄養不良状態となっていることも多いです。栄養不良状態となっている場合には、強制的に食事を経口給与させる方法もありますが、全身麻酔をかけた検査の際に食道や胃チューブを設置し、チューブから流動食や薬を自宅にてご家族に給与してもらうこともあります。食道や胃チューブの使い方は、看護師が動画などを用いてご家族に説明し、ご家族に不安が残らないよう丁寧に説明することを心掛けています。もちろん口から食事を食べれるようになることが理想で、食べてもらえるために温めたり、手からあげたりなど様々な工夫もお伝えします。食べれるようになり、胃や食道チューブを取り外すと、ご家族のお顔がパッと明るくなるため、「この仕事をしていてよかったな」と私が思える瞬間の1つです。

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消化器科の看護師さんは、ご家族とのコミュニケーションも大事なんですね。
ご家族が自分の大切な動物を安心して預けていただくために、信頼関係を築くことはとても重要だと考えています。質の高い安全な検査や治療を行うことはもちろんですが、不安を感じているご家族の気持ちに寄り添い、できるだけご家族とお話しし、動物に優しく触り話しかけるとご家族も安心されるので、そのようなコミュニケーションを心掛けています。私たち動物看護師は獣医師とはまた違った立場で、病気を患った動物とご家族の近くに寄り添そえる存在でありたいと思っています。

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箱田さんは6年目ということで、後輩を育てる立場でもあると思います。教育の面で心がけていることはありますか?
現在はチーム全体のことまで目を配ることができるようになってきましたので、これからは後輩の教育にも力を入れていこうと思っているところです。動物のケア、診察や検査の補助、内視鏡検査の準備や補助、入院管理、それぞれの疾患の知識や注意すべき点など、ひとつひとつ教えています。一方的にただ教えるのではなく、どのような理由があってそうしているのかを理解してもらえるように丁寧に説明するようにし、時には後輩の考えにもしっかりと耳を傾けられるよう心がけていますね。当センターを受診する動物は重篤な病気を患っていることが多く、日々忙しく仕事をしていますが、完全週休2日で、長期の休暇も希望すれば取得できます。また、福利厚生もしっかりした職場です。獣医師の指導の下で臨床研究や学会発表を行う看護師もいますし、自分たちが行った仕事の一部が国内や海外の学会発表や学術論文として公表されているため、世界中の動物やご家族に役立っている可能性もあります。専門的な知識や経験を身につけられ、自分の時間も大切にできる働きやすい職場だと思うので、動物やご家族に寄り添い、力になりたいと向上心のある新人さんが入ってきてくれたら嬉しいです。

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最後に、箱田さんご自身の今後の目標を教えてください。
目指すのは、消化器科で動物とご家族と信頼関係をしっかり築き、寄り添い、励みになることのできる動物看護師のスペシャリスト。
また、キャリアも長くなりましたので科の看護師全体をまとめていくという覚悟を持って仕事をしていきたいと思っています。

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